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2010年03月31日

「お茶が静岡県を好きだから」と場の力

 何日かご無沙汰いたしました。年度末は公私ともにいろんなことがありますね。皆様もお忙しいことでしょう。私もおかげさまで、皆様に励まされて、夏以来早足で駆け抜けてきたという感じであります。多くの皆様にご満足いただける活動になるよう今後とも努力してまいります。

 行政マンが転任や退職やで、やっと親しく県政のことを議論し合える間柄になっていましたのに残念であります。行政職から学べるものが多く、これからも立場の違いはあっても、目的はおなじであり「全体の奉仕者として県民の幸福の為に努力する」ことであり、お互い競争したり、協働したりして、良い政策を導きたいと思っています。

 時間がたてどもたてども
「お茶が静岡県を好きだから」という言葉の意味をごしょうかいできずにおりましたので、御話しいたします。  お話と言っても「昔、むかしの、あるところに」というものではありません。

 私が市議になる前、日本茶インストラクターとして、静岡市の私立小学校1年生の生活科の授業に奉仕したときのことです。確か平成13年か14年ごろです。
 「どうして静岡県には、こんなにもお茶畑が多いのだろうか?」という問題を子供達に申しました。私は、いくつもの要件を答えとして用意していました。自然環境の適性さ、歴史、人材、流通の基地、企業や研究センターの集積、清水港開港なども含め様々な説明を用意していました。

 2人ほどの子供達が答えた後、一人の少女が、「はい、お茶が静岡県を好きだからです。」という発言をしてくれました。
 これには、一本取られた!と思いました。お茶が必要とするものをここ静岡はすべて持っているのですから、あれもこれも説明しなくとも、少女の言葉だけで足りるのであります。

 これは、知事がいつもおっしゃる「場の力」であります。
茶業においてもこの「場の力」がある静岡県において、茶業再生は、人材である今の茶業従事者が力を合わせれば、改革する志をもって行動してくれれば、これからも消費者へ美味しい御茶をお届けできるはず。

 皆様と共に、革新的改革の緒につきたい。つかせたいのであります。

 追伸:昭和54年のことを昨日のように思い出しております。生産者の皆様には心からお見舞いを申し上げます。  


Posted by 戸塚久美子 at 22:50

2010年03月25日

病院長ご退任、お別れの言葉と一般質問

 一昨日もお別れの会がありました。平成15年から掛川市立病院の病院長をお勤め頂いた五島先生がこの程ご退任されるのです。長い間誠にお疲れ様でした。心から感謝を申し上げます。
 歴代の院長先生の中でも一番厳しい時代の舵取りをされた五島先生の心中は、安堵と憔悴の複雑なものであると推察しています。
 
 おかけするねぎらいの言葉も探せない程でありますが、私は幸運にもお別れ会でお別れのスピーチをさせて頂きました。もっと相応しい方がおられましたので、本当に申し訳ないと思いました。でも、お手紙に書けないほどの気持ちがありましたので、言葉でお詫びと感謝を申し上げられたことは恵まれた機会を与えて頂きました。
 
 病院長は、地区集会や議会で病院の実情を訴えられ、医療従事者の考え方や気持ちを市民に伝えられてきました。病院の統合無しにこのまちの医療環境は崩壊することも訴えられました。
 議会に属してきた者達は先生の言葉には切迫する事態を察知するものの、何かまだほかにも方法や手段があるのではないかと、時間をかけて議論をしてきましたので、院長の身になればなんと苦難の時間だったことでしょう。私は色々な意見を申し上げたりしたことをはじめ、様々お詫びしたいと思いました。
 
 特に掛川市で今行われている「茶の効能試験 かけがわスタディー」の実施に至るまでの中で、医師の不足で治療医療もままならない苦しい病院環境において、病院ではなく保健センターにて実施するならばという御温情を頂いて研究の緒に就くことができたのは、五島先生と病院関係者全ての皆様のおかげであると思っています。決して3人の研究者の先生方だけではなく、ご理解いただいた全ての方々のおかげです。(このことは茶業関係者はよくご理解して頂きたいと思います。)

 疲弊していく病院の中で、歯を食いしばって過重労働に耐えてお働き頂く医師の方々に対しても、1人の医師も必要な時に、予防医学の研究を進めることは今はできない状況であると思っています。
 この思いを私は先日の一般質問の中に織り込みました。茶の効能研究は1市町の事業にあらず、県が予防医学予防薬学をしっかり位置づけて、県が主体となりその位置づけの中で県立大学等と県内の病院の連携をもって推進すべきと訴えました。  これはあまりにも掛川市立病院に迷惑をかけていると思う茶業を愛する私の心からの叫びでありました。こんな思いをひっくるめて五島病院長にはお詫びと感謝を申し上げました。

 *追記 一般質問では、2004年に2兆円を超えた代替医療産業は2012年には5兆円を超えると推測されている中で、産業としての支援となる研究及び、産業が逸脱した時の確かな裏付けとなる研究は必要であることを訴えました。また世界へ茶の効能をアピールし、空港を核とした志太榛原中東遠が世界へ門戸を開けることは大切だということも合わせて申しました。

  


Posted by 戸塚久美子 at 23:27

2010年03月21日

議会閉会後も、涙涙の春の行事

 「19日に終わりました、長かった議会が! 」という記事をブログに書くよう予定していましたが、書けませんでした。春は行事が目白押し。それも感動で涙がこぼれるような行事が続きます。
 選挙活動が厳しいため、私の心の中はかなり敏感になっています。その為私の琴線は「美しいもの」へ反応してしまいます。美しいものの一番は、人を感動させる人の心とその力であります。
 
 卒園式で見る担任の先生の涙は美しく清々しいもの。一生懸命子供達と向き合って真に子供の成長を願い仕事をされた心を見ることができ、その心は清く美しいです。
 障害者のトランポリン大会の全国大会を掛川市で開催された方々の、開催する喜びと開催にあたる全ての御準備への情熱とそして大会をボランティアで支える人々の謙虚な真心のコラボは誠に美しい人の輪の結晶です。

 今日は原泉小学校の閉校式。涙があふれて止まらないのは、何故でしょうか?地域の太陽である小学校の廃校事態が悲しいことでそれが涙の原因でもありますが、それだけではなく、小学校を愛した人々の心の美しさへの感動なのだと思います。最後に全員で歌った「ふるさと」は心を映しているようであります。

 忙しい毎日でありますが、美しい心に触れ合うことで、元気を頂きながら、私に与えられた職責を務めて行きたいと思います。

 次回は一般質問 第3段 小学1年生の言葉~「お茶が静岡県を好きだから」~を書きます。  


Posted by 戸塚久美子 at 23:31

2010年03月16日

革新的茶業改革を求めて、最初に調査したことは、

 一般質問の報告の続きです。
私は市議時代、県議会はこんなに茶業現場が厳しいのに、何をしてくれるのだろうか?と疑問を持っていました。そこで議会調査課にお願いして5年間分の茶業を扱った一般質問を抜粋して頂きました。これが最初の調査です。そこでは年間8~9人、延べ43人の県議が登壇され茶業振興関連の質問をされていました。先輩議員の先生方も私達と同じように静岡県茶業のゆくすえを心配されていました。
 
 では、答弁の内容はどうでしょうか?答弁は同じパターンをもつものと感じました。1つ2つの素晴らしい実績をあげている事例を紹介し、そのようにしている所もあることから今後とも支援していくという内容であります。それでは、よい実績が上がっている所はどのぐらいあるのでしょうか?
 
 掛川市のある高校で東大合格者が350人の生徒中3~4人約1%ほど、県内のお茶工場約2000中、「産地構造改革計画」を定めて法人格を取得して茶業経営を進めている所は50か所程、2・5%。東大に合格する確率より少し多いほどの中から事例を紹介されて「努力している所はあり、県は適切な支援をしてそれらの経営を伸ばしている」というような答弁をされても、静岡県全体の茶業を論じていることにはならないわけであります。

 県行政も苦しいのはわかります。相手があることですから。生産者の皆様が生産方法を、そして茶商が流通方法を改革しなければという気持ちをそろえてくれなければ支援の手立てが打てません。

 しかし、この10年間で産業規模が大きく縮小してしまいました。ピーク時には860億円の産出額が21年度は500億円を下回りました。300億円余の産業規模とはわかりやすく言えば県内産のミカンとイチゴが1つも流通しないことと等しいものです。

 23年度からの5年間の茶業振興基本計画を県は策定中ですが、ここは今までの10年間の総括「遺憾である」という反省をして、新たな革新的振興方針を創りだすことが大切であろうと思います。実態である現場の疲弊をまずは認めることが必要です。
 いつまでも同じ答弁を頂いても、県民は幸せになれませんから。

 工業出荷高の規模に比べたり、県の総生産に比べても静岡茶業の規模は昔に比べれば小さなものになっています。なぜ、こんなにも茶業にこだわるのかと言えば、静岡県の農山村と茶業のかかわりがあまりにも深いことや、他の産業への波及効果が大きいからです。この続きはまたこの次に。
   


Posted by 戸塚久美子 at 23:21

2010年03月14日

かなりウケタ再質問、皆様から声援が

 先日の一般質問は、与えられた25分の質問時間を全て「お茶」をテーマに組み立て、また時間は原稿を読み上げる最初の質問を18分、残り7分を再質問と再々質問の時間としたいと計画しましたが、少し早読みになってしまいましたが最初の質問は18分ぴったりでした。
 
 あらかじめ答弁を予想して、良い答弁を頂いた場合と、そうでない答弁が来たときの2つのパターンの再質問を用意していきます。7分の残り時間は私を落ち着かせるものでした。
 
 議場から励ましのヤジが飛び、かなり賑やかな再質問になりました。亡くなった義父をご存じの議員からでしょうか?「いいぞ、ヨメッコ」とか、「そうだ!」とか、よくわからないものまで全てが聞き取れたわけではありませんが、初めての一般質問にしては議場に歓迎されたものだったのかも知れません。
 
 後からも皆さまから「再質問がよかった」と声をかけて頂きます。「お茶の再質問ってあまりなかったからビックリしました」とか。市議会では当たり前の再質問が県議会では少し変わったもののようです。
 どんな再質問をしたかは、最初の質問がどうだったかをお話するべきですから、今日はこの辺にさせて頂き、次につづくとさせて頂きます。   


Posted by 戸塚久美子 at 22:37

2010年03月14日

1に体力、2に体力、5まで体力と

 しばらくご無沙汰いたしました。
 
 県議会の先輩議員の言葉です。議会も委員会もマスコミのカメラがずーと入り、座りなれない椅子に5時間ほど座り続けるのは、かなり体力のいるものです。仕事に楽なものはないわけで、働かせて頂くだけ幸せだと思わなければなりませんが、2週間議会が続く今議会は大変なボリュウムでした。最終日を残し審議は終了しましたので少し安堵しました。
 
 予算審議は市議会のようにしないので少し面喰いました。予算審議はもう少し時間をかけたいものです。3日間の委員会審議の使い方を工夫することで違ったものになるような気がします。議会改革もこれからの県議会には大切なことでしょう。歴史的に大切なことや継続することが大切なことがありますが、それと同じように改革することも大切なものがあるわけです。どんな分野でも同じです。

 建設委員会に属するのも3月まで。まだまだ学びたかったこともありますが、ひとまず離れるわけです。昔は建設委員会は人気が高かったようですが、今は一番人気がないのだそうです。
 一般質問では所属委員会のものは扱えないので、今度は建設委員会所管の課題を議場で取り扱うことができます。下水道・浄化槽・道路・河川・森林・空港・農地・都市計画など委員会で提言したものがその後どうなったかを追跡することは大事なことです。頑張ります。  


Posted by 戸塚久美子 at 22:14

2010年03月07日

明日からも議会、今週も4日間議会

 冷たい雨でした。掛川では恒例の「春一番」駅周辺での商店街祭りがありましたが、あいにくの雨で出展される皆様がお気の毒でありました。誠にお疲れ様でした。また主催者の皆様本当にお疲れ様でした。皆様の為に毎年ありがとうございます。駅では朝7時30分から木造駅舎保存にかかる募金活動を啓発するキャンペーンをして、道行く皆様にチラシをおわけしました。原泉のいいとこ広場ではニジマス釣り大会がありました。春を告げる行事が目白押しです。
 先日の一般質問の内容をご報告しなければなりませんが、少しお時間を頂きます。委員会の勉強をしなければなりません。建設委員会も今回が最後の審査です。3日間頑張ります。  


Posted by 戸塚久美子 at 22:25

2010年03月04日

県議会初めての一般質問

 本日、初めての一般質問を致しました。100人ほど掛川市から傍聴に来て頂き、応援を頂きました。テーマを「茶業振興」に絞って質問させて頂きました。本来私は多くの皆様方のご支援を頂いて、議員活動をさせて頂いている身であり、他の重要な案件も取り扱うべきでありましたが、後援会の皆様のご理解を求め、今回だけはお茶に特化させて頂きました。御理解にありがたく感じています。
 茶業界も、次期の新茶の厳しさを考えれば、ここで踏ん張れるかどうかの瀬戸際であります。荒れ果てる郷土の茶園地になるのを、多くの皆様のお力で御支援して頂きたく存じます。私も微力ではございますが、一生懸命県政の場で茶業界の理不尽と戦ってまいります。
 今日は少々疲れてしまいましたので、また内容など後日書かせて頂きます。  私に質問できる権利を与えてくださった多くの市民に感謝いたします。        


Posted by 戸塚久美子 at 20:48