はまぞう › 戸塚久美子 › 昨日の新聞に、県茶業会議所の文字が

2011年06月15日

昨日の新聞に、県茶業会議所の文字が


 戦後の茶業の歴史上、最悪の厳しい状況下にある静岡茶業。その静岡茶業を支援する茶業会議所という文字を、ようやく新聞記事の中に見つけました。この時期で良かったのでしょうか?茶商と生産者でつくる最高の位置づけの茶業振興組織、その歴史は50年以上。振興費を茶業者はそれぞれ拠出して県の補助金も受けての活動であり、茶業者を守り支援して新たな振興を導く大事な組織です。

 この写真は、11日に浜松で行われた遠州木綿を再生させたいと願う方々が県の支援を受けて開催されたシンポジウムのパンフです。映画や舞台で衣裳をデザインされる第一人者のワダエミさんをお迎えして映画「利休」の衣装からデザインという意匠を考える講演を拝聴しました。遠州木綿を材料にして男性の夏服のデザインコンテストもするのだそうです。
 EUのデザイナー達に認められているという遠州木綿。地球温暖化や節電対策に暑い夏を乗りきるには天然素材の木綿の出番です。産業支援として業界は様々な方々を巻き込んで取り組む必要があるのでしょう。

 茶業の行く末は、決して悲観するべきものではありません。日本においても1200年以上の歴史を持つ日本茶。まずは業界の支援組織の強化を、茶業界の力で自らする必要があります。誰も助けられないのですから自らの行動が、多くの人々から様々な支援を引き出す最初の一歩ではないでしょうか?



Posted by 戸塚久美子 at 21:56

削除
昨日の新聞に、県茶業会議所の文字が