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2012年06月06日

橋本大阪市長の発言が、この頃も世論を騒がして

 過去のことですが、故大平正芳総理は「あ~、う~」と言って、子供の頃面白いナと思ったことがありました。でも少し年齢が進めば、政治家はそうそう簡単に自らの意見や見解を述べることは出来ない、複雑な洞察をして初めて言葉になるのだろうと思うようになりました。

 橋本市長のように歯切れよく、スパスパものを言えるのは羨ましくもあり、また強いメッセージ力が期待感を生んで世論には大変な人気です。私もかっこいいと思います。

 今回、大飯原発再稼働問題で、発言が変化したことを、またマスコミが取り上げています。
たしかに、現状を知っておられれば、以前の様な発言は出来ないわけで「あ~う~」という時間は、的確な判断をするには必要でした。なぜなら、中部電力エリアの浜岡原発を止める影響と、関西電力エリアの原発を止める影響の大きさを考えれば、大変難しい判断を迫られるわけです。10%台の原子力依存度と50%近い依存度では、雲泥の差です。

 政治家たるもの、カッコよくズバズバともの言い、決断も即座にしてというのは、簡単に出来そうで出来ないことです。、複数の価値観、複数の視点から熟慮して導く政治は、本当に厳し決断の一瞬一瞬なのですね。弁舌爽やかでカッコいい政治に憧れますが、現実はかなり難しいことでしょう。

 浮動票で揺れ動くのは若者ではなく、むしろ中高年の方々だと新聞が伝えていました。中高年の皆様も、政治への理想と現実の狭間で、そのジレンマはここしばらくの選挙で続いているのでしょう。
 



Posted by 戸塚久美子 at 22:50

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